序盤から組める！エンプレスと相性のいいAランク戦闘員を研究だ！[ラストオリジン]

　強い！
　

　強いぞエンプレス！
　ペンギンたちと一緒に突進するというかわいい必殺技なのに、ほぼすべてのボスを一撃どころか余裕のオーバーキルで粉砕する破壊力！ ペンギンは剣よりも強し！
　

　軽装型攻撃機エンプレスは強い。
　ただ、正直なところ、実装からしばらくの期間は「Sランクなので育てやすく序盤なら強い」あるいは「わかっている人がちゃんと状況を整えてあげれば強い」という感じだったので、同じ冷気属性を扱う攻撃機ならばグラシアスやティタニア・フロストなどを好んで使うユーザーが多かった。
　

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　しかし、2023年3月にSSランクへの昇級（ランクアップ）が実装されて基礎ステータスの上昇や新スキルを獲得。さらにバランス調整による各種スキルの上方修正なども入った。
　これらにより、エンプレスは「よくわからず雑に使っても強い」「わかって使うと異常に強い」という文句なしのエースアタッカーに成長を遂げた！

　早く使いなさい！ 初心者のあなた、早くエンプレスを入手して使いなさい！
　使えばわかるから！ ラストオリジンでは太もものぶっとさと戦闘での強さは比例するんですよ！
　

　エンプレスはパーティーの軸に据えるにふさわしい実力を持っており、その場合、冷気攻撃をフルに活かせる冷気特化編成を組むのがベストである。
　具体的には、状態異常の浸水（冷気耐性＆電気耐性ダウン）を使えたり、敵の冷気耐性を下げるスキルを持っていたりする戦闘員を多く組み込む、みたいなことだ。
　ぼく個人は過去に何度も紹介してきたが、エンプレス／スノーフェザー／グラシアス／慈悲深きリアン／天空のエラで編成することが多い。ほかにもいくつか考え方はあるが、これがひとつの最終形だと思っている。

　しかし、これを初心者がいきなりマネするのは難しい。
　スノーフェザーはSランクなのでまだ入手しやすいほうとしても、グラシアスとリアンとエラはSSランクで、なかでも特にグラシアスは製作難度が高い。

　なので、初心者がエンプレスを使いこなすうえで大きな悩みのひとつは、「最終形はともかく、そこにたどり着く前の序盤や中盤では、エンプレスと誰を組み合わせて使うと強いのか？」ということになる。
　

　そこで今回は、序盤で入手しやすく育てやすいAランク戦闘員から、エンプレスと相性のいい要素を持つ戦闘員を5名ピックアップして大紹介！ オススメの配置や育成にも触れるので、持ってさえいればいますぐマネできる！
　さあ、早くエンプレス軸の編成を組め！ 太ももごんぶとパーティーを作れ！
　

[1]フロストサーペント（Aランク機動型保護機）

○ パッシブ1『緊急救助』の指定保護範囲が広く条件もゆるいのでパーティー全員を守りやすい
○ アクティブ1『高圧噴射』は十字型に浸水付与。十字型の範囲がエンプレスのアイスエイジと相性抜群
○ 初期はAランクだがSランクへの昇級が実装済み
× 保護機だが、自身の回避率や防御力を高めるスキルが基本的にない。装備や戦闘員強化で要補強

　シティガード所属の消防用バイオロイド。
　そのため、空を飛び回る機動型であり、みんなを守る保護機であり、消火用の放水砲で浸水をばらまける。わかりやすい。
　浸水状態になった敵は、冷気耐性が大幅に落ちる。攻撃範囲も噛み合っているので、フロストサーペント→エンプレスの順に行動できれば敵を一網打尽にできる！
　

　フロストサーペントは、自身を中心としたCの字型の範囲で軽装型・重装型の味方を指定保護、つまりかばってくれる。機動型の味方だけは保護対象にできない。
　よって、フロストサーペントを囲むような形で、エンプレスを含むほかのメンバーを軽装型・重装型中心に配置するとよい。たとえば最初期からいる戦闘員なら、コンスタンツァS2やLRLなどが軽装型だ。上図の編成例で入れているが、T-14ミホも軽装型のなかでかなり使いやすい部類。
　なお、フロストサーペントは保護機のわりに自身の回避率や防御力を高めるスキルに乏しいので、戦闘員強化（ステータス振り）や装備はHPと防御力を重視するとよい。回避率特化よりは防御力重視のほうが安定しやすい。
　

[2]アルヴィス（Aランク軽装型保護機）

○ パッシブ1『通さないよ？』は指定保護範囲が広く、AP増加や冷気耐性UPなど追加効果も豊富
○ アクティブ2『もくもく！』は自身を含む味方に被ダメージ減少効果。パーティー全体の生存力が高まる
○ アクティブ1『アルヴィス出動！』は挑発効果つき。やっかいな攻撃を持つボス戦などで便利
○ 初期はAランクだがSランクおよびSSランクへの昇級が実装済み
× 指定保護対象が軽装型攻撃機・軽装型支援機のみ。全員を守りたい場合は編成がある程度制限される

　シスターズ・オブ・ヴァルハラ所属のチョコバー大好き食いしん坊。かわいい。
　かつては微妙な部分が多かったのだが、大型アップデートなどでバランス調整を経て異常な強さと使いやすさの保護機に仕上がっている。目立つ欠点がほぼない。
　メインストーリーの戦闘ドロップでは入手機会が少ないので、常設イベント『ハロウィンパークパニック！』のEv-2か、同じく常設イベント『不思議な国のチョコ女王』のEv-2epあたりで狙うのが早い。戦闘員製作の通常製作で狙う手もあるが、運要素が強い。
　回避率は低く、避けるよりは耐えるタイプのバイオロイドなので、戦闘員強化や装備は防御力特化か、HPと防御力をバランスよく高めるのがよい。
　

　アルヴィスの保護範囲はフロストサーペントと同じCの字型。ただし、軽装型攻撃機と軽装型支援機しか保護しないため、全員を守らせるには必然的に軽装型オンリーの編成になる。上図の例では、コンスタンツァS2、キャロルライナ、宝蓮を入れている。
　あえてフロストサーペントと比較するなら、保護対象の幅が広くて浸水付与もできるが防御能力の低いフロストサーペント、防御力や冷気耐性が非常に高いが保護対象の幅が狭く浸水付与も持たないアルヴィス、という感じになる。一長一短なので好みで選んでもいいし、他の戦闘員で欠点を補いやすそうなほうにするのもよい。
　または、アルヴィスを起用する場合は、「全員を保護できないのはしかたない」と割り切って重装型や機動型を混ぜてしまうのもアリ。保護できない味方は後列に置いておけば敵の攻撃が多少は届きにくくなる。
　ちなみに、アルヴィスは冷気耐性が非常に高く、エンプレスは味方の冷気耐性を高めるスキルを持つため、ふたりを組ませるとアルヴィスの冷気耐性がわりとカンタンに100%を超え、冷気攻撃を撃ってくる敵に対しては無敵と化す。雪原ステージなどをクリアできない場合は使ってみるとよい。
　

[3]エルヴン・フォレストメーカー（Aランク重装型支援機）

○ アクティブ1『超高圧噴射』で直線状の敵3体に浸水付与
○ パッシブ1『アンブッシュ』によりエンプレスの攻撃力とクリティカル率を補強できる
○ 初期はAランクだがSランクおよびSSランクへの昇級が実装済み
○ 専用装備『険地用特殊フレーム』が強力。入手できれば実質的に保護機の役割も果たせる
× 重装型なので行動力が低く、エンプレスの攻撃に対して浸水付与が遅れる場合が多い

　森林保護・再生を目的に開発されたエルフ型のバイオロイド。
　Aランクでは貴重な浸水持ちというだけでなく、パッシブ1『アンブッシュ』による攻撃&クリティカルバフもあるので、エンプレスの火力をかなり高めてくれるサポート役。
　重装型なので手数が少なく浸水が遅れやすいのは欠点なのだが、逆に重装型ゆえにHPや防御力が高めで生存しやすいのは長所。保護機の保護範囲から外れる位置で使ってもある程度大丈夫なので、保護のしくみをわかりきっていない初心者には心強い存在。
　

　編成の際には、パッシブ1『アンブッシュ』を活かすためにエンプレスの前に置くのが基本。
　ただ、アクティブ1『超高圧噴射』による浸水役としてだけ起用するなら後列配置でもよい。超高圧噴射は射程3かつ行攻撃なので、味方最後列からでも敵最後列に届く。
　上図の編成例では、浸水が敵の冷気耐性だけでなく電気耐性も下げてくれることを活かすために、電気攻撃を使えるコネクターユミを入れている。冷気耐性と電気耐性が両方高い敵はかなり少ないので、こうしておくとエンプレスの攻撃が通りづらい場合でもコネクターユミの攻撃は通る、という状況を作れる。なお、エルブン・フォレストメーカーは重装型なので、上図の編成例だとアルヴィスに保護してもらえない、という点には要注意。
　戦闘員強化や装備は、アクティブ1『超高圧噴射』を敵に確実に当てるために命中率をある程度重視したいが、そこから先は自由度が高い。たとえば、保護機に保護してもらわない前提ならHPや防御を伸ばすとよいし、そうでないなら攻撃力に振ったり、装備で行動力を上げて手数を増やしたりしてあげるとよい。
　

[4]T-10ニンフ（Aランク軽装型攻撃機）

○ パッシブ1『火力支援』でエンプレスの攻撃に追撃ができる
○ パッシブ1『火力支援』で戦闘開始時にエンプレスのAPを大幅に増やせる
○ 初期はAランクだがSランクへの昇級が実装済み
○ Sランク昇級で得られるパッシブ2『待ち伏せ支援』が非常に強力。エンプレスに反撃能力を付与できる
× パッシブスキルは強力だがアクティブスキルは1, 2ともに平凡で特筆すべき点がない

　シスターズ・オブ・ヴァルハラ所属、寒冷地用の歩兵バイオロイド。
　そのアイデンティティはパッシブ1『火力支援』。自身の前方にいる味方が攻撃するたびに支援攻撃、つまり追撃ができる。似たスキルを持つAランク軽装型攻撃機としてT-14ミホがいるが、ミホは支援範囲が広範囲だが保護機の攻撃のみを支援、ニンフはどんな味方の攻撃も支援するが範囲は目の前1マスだけ、というような違いがある。
　また、同スキルは戦闘開始時に前方の味方のAPを大きく増加させる効果を持ち、これによってエンプレスがかなり早く動けるようになる。最初にエンプレスが動いてアイスエイジ（範囲攻撃）で敵を削り、ニンフが支援攻撃でトドメ、というような戦いができる。
　戦闘員強化や装備は、支援攻撃を最大限に活かすため、攻撃力・命中率・クリティカルを重視すべき。理想はクリティカルが各種バフ込みで100%に達するようにしたうえで余剰分を命中率や攻撃力に回すことだが、最初はわかりづらいので適当に振ってもよい。
　

　配置は、エンプレスの後方一択となる。
　なお、エンプレスの攻撃に追撃するので、エンプレスの手数が増えればニンフの手数も増える。よって、上図の編成例にいるキャロルライナやミューズのように、味方の行動力を高められる支援機を入れると強い。
　なお、序盤は難しいが、ニンフはSランクに昇級するとパッシブ2『待ち伏せ支援』で前方1マスの軽装型/重装型の味方に反撃能力を付与できる。反撃能力を活かすにはその味方が攻撃される必要があるのだが、エンプレスはパッシブ1『擬態』によって敵の攻撃を2回まで1ダメージに抑える（待機すると残回数復活）という能力があるため、相性がかなりよい。クセはあるが、他の戦闘員ではマネしづらいサポートができるため希少価値が高い。
　

[5]カリアフ・ベラ（Aランク軽装型支援機）

○ アクティブ2『監的共有』が超強力。エンプレスの手数も射程も火力もすべて伸ばせる
○ パッシブ1『心配性』は条件つきだがエンプレスの攻撃力や行動力を高める
× 超強力なアクティブ2『監的共有』は味方1人を選択するスキルのため、対象がランダムで選択される自動戦闘（オートバトル）と相性が悪い

　シスターズ・オブ・ヴァルハラで狙撃支援を担当するバイオロイド。寒冷地つながりなのか、エンプレスはシスターズ・オブ・ヴァルハラの戦闘員と相性がいいことが多い。
　カリアフ・ベラの存在意義はアクティブ2『監的共有』であり、端的に言うと攻撃はいっさいせずにひたすらエンプレスに監的共有を使い続けるのがもっとも強い。攻撃力・命中率・クリティカルという攻撃機に必要な3要素をすべて高めてくれるうえ、APと射程も増やせるのがすばらしい。エンプレスの数少ない弱点として「アクティブスキルの消費APが重め」「アクティブ1（アイスエイジ）の射程が短い」というのがあるのだが、これらを完璧に補うことができる。
　なお、よくも悪くもアクティブ2の性能が突出しており相対的にアクティブ1『目標指定狙撃』を使う価値が低いため、戦闘員強化や装備は攻撃面は捨ててよい。防御力特化またはHP・防御力重視がよい。
　

　アクティブ2『監的共有』はどこにいても使えるため、基本的には配置の自由度が高い。どこでもよいので、保護機の保護範囲などに合わせて置いてあげるとよいだろう。
　ただ、パッシブ1『心配性』を意識するなら、エンプレスの後方か隣に置くとよい。これは範囲内の味方が現在HP90%以下になった場合のみ発動するスキルなのでいつも意味があるわけではないが、発動すれば効果は高いので、高難度ステージでは意識しておきたい。
　ちなみに、同スキルには範囲内の味方の攻撃を支援する効果もあるが、カリアフ・ベラ自体の攻撃能力が低いのでこれはあまりアテにならない。
　
　

　ここまでで5人紹介したが、最後に一例として、ここまでに紹介したバイオロイドとエンプレスのみで編成を組むと、たとえばこういう感じになる。エンプレス／エルブン・フォレストメーカー／フロストサーペント／T-10ニンフ／T-12カリアフ・ベラだ。フロストサーペントの部分をアルヴィスに置き換えてもよい。
　カリアフ・ベラが保護範囲から漏れる（フロストサーペントをアルヴィスに置き換えた場合はエルブン・フォレストメーカーも漏れる）が、カリアフ・ベラは戦闘員強化や装備が防御特化になるはずなので生き残りやすい。エルブン・フォレストメーカーは重装型なので打たれ強く後列配置なので多少狙われにくい。
　エンプレスはアクティブ1『アイスエイジ』の射程が短いので本来なら前列に置きたいが、この編成だとカリアフ・ベラがエンプレスの射程を伸ばしてくれるので、安全性重視で中列に置ける。
　

　この編成だと、おおよそ「ニンフのAPバフを受けてエンプレスが最初に動いて敵の数を減らす→フロストサーペントとエルブン・フォレストメーカーが浸水をばらまく→カリアフ・ベラがエンプレスの火力やAPを増やす→エンプレスが再び動き、場合によってニンフの追撃もまじえながら敵を全滅させる」みたいな流れでカタがつくことが多い。
　あえてエンプレス以外をAランクで固めたにしては、かなり強くて完成度の高い編成と言ってよいと思う。
　

　ラストオリジンの戦闘は、じつは考え始めると奥がかなり深い。
　おそらく序盤は、よくわからないまま誰かの編成をそれっぽくマネてみる、みたいなことが多いはずだし、実際それで充分なのだが、戦闘システムや戦闘員の特徴が少しずつわかってきたら、ぜひ自分なりにアレンジして独自のエンプレス編成を編み出してみてほしい。
　すべての道はエンプレスに通じ、すべての生命はエンプレスのためにある。もちろん、あなたも。