『実況パワフルプロ野球2016』の栄冠ナインモードは、守備重視のチームが圧倒的に勝ちやすい。
チーム運営が軌道に乗ってくれば打力重視でも機動力重視でもたいして変わらないが、戦力が整わない序盤、具体的には世間の評価が『弱小』~『中堅』くらいのときまでは、明らかに守備重視のほうが強い。
なぜそうなのかと言えば、『2016』は接戦補正が非常に強く設定されているからである。
接戦補正とは、ニンテンドウ64『パワプロ6』から導入されているシステムである。(「接戦システム」とも。当時の攻略本で存在が初めて明言されたと記憶している)
CPU操作時、負けているチームは打ちやすくなる(得点しやすくなる)。一方的な試合を防止して、ゲームを盛り上げるためのシステムだ。
『2016』は全体的に「野球としてのリアルさ」よりも「野球ゲームとしての楽しさ」を重視してバランス調整を行った、ということが制作陣への某インタビューで語られている。
フェード打撃の導入や、変化球の曲がりが全体的に大きく鋭くなったこと、能力の高低による守備精度の差が極端になったことなどもその一環だ。
そして間違いなく、接戦補正も強化された。これは制作陣が明言したわけではないが、多くのプレイヤーが身をもって体感していることだろう。
なお、重要なこととして、接戦補正は「打撃」に適用される。
補正がかかれば、 もともと打撃が貧弱なチームでもガンガン打ち始めてあっさり同点・逆転に持っていくことが可能である。
しかし逆に、守備には適用されないので、もともと守備が貧弱なチームは劣勢だからといって守備が上手にはならない。
打撃の弱さは接戦補正でカバーできるが、守備の弱さは最後までどうにもならないのだ。
だから、試合がCPU任せになる栄冠ナインでは守備重視のチームが強い。
『パワプロ2016』では守備力が低いときの守備全体の動き、捕球が低いときのエラー率が極端に悪く設定されているので、これらの能力については最低でも全野手D以上を確保したい。攻撃面を鍛えるのはそれからだ。
栄冠ナインの序盤は、自軍に接戦補正がかかったときに細かな連打やスクイズで着実にリードを奪い、相手に接戦補正がかかったときには高い守備力で最小失点にとどめる、という戦法が勝利への近道となる。
接戦補正を理解し、利用する、ということを心がければ、2~3年目の夏で県大会ベスト4~運がよければ甲子園出場くらいまではいけるようになる。ぼくの初プレイは2年目、3年目ともに県大会決勝敗退だった。
もどかしい序盤をさっさと上手に乗り切って、早く自分の作りたいチームを作れるようにしていこう。
コメント
接戦補正って昔からあったのか
物欲センサー的な迷信かと思ってた
守備重視のほうが安定するのは確かだけど
戦力差がありすぎる時は打力重視で爆発に賭けてもいいかも
守備チーム作ったけど、結局運が悪くて投手が大炎上したらどうにもならないんだよなぁ
Aランの投手3球種ほぼMAXとか相手だと、運が悪いと1点も取れないなんて普通にある。これは実はミートもちゃんと上げて運がよければ対応できる。(パワーだけじゃかなり運ゲー。ホームランでしか点が入らない状況になる)
過去作よりも守備が重要になったのは確かだと思うけど、いつまでも守備オンリーだと運悪いと安定しないと思うなぁ個人的には。
↑
>戦力が整わない序盤、具体的には世間の評価が『弱小』~『中堅』くらいのときまでは、明らかに守備重視のほうが強い。
ってちゃんと書いてありますよー。それ以降は当然守備だけじゃ勝てないのはみんな知ってると思う。