(2020年7月)
2020年7月に、釣り堀がきっかけで金魚を飼い始めた。
自分は98円の豆苗を何回も水栽培で再生させて食いつなぐというド貧民生活をしているのに、金魚のエサはためらいなくお店にあるいちばんいいやつを買うという溺愛をしている。
(2021年3月)
結果、すくすく育ち、身体の大きさも色も見違えた。
魚類はもちろん、そもそもペットを飼った経験も乏しいぼくだが、それにしてはうまく飼育できているほうだと思う。2匹ともとても元気だ。
(2021年6月)
金魚、めちゃめちゃかわいい。そして美しい。
ぜんぜん知識がないまま流れで飼い始めたのだが、いい意味で意外だったことがたくさんある。たとえば……
■かなり人になつく
人に慣れてくると、水槽に近づくと気づいて水面近くでエサをねだるようになる。池の鯉みたいだ。さらに、水面に指を入れるとつついて遊んでくれる。しかも、信頼できる人間とそうじゃない人間の区別がある程度つくらしく、うちの2匹はぼくの指しかつつかない。賢い。
■癒される
たまに水槽が視界に入るだけで落ち着く。金魚が気ままに泳いでいるのをボーッと見るのが心地よい。やはり人類は水と共生してきた生き物だ。
■生活リズムが人に近い
金魚は昼は活発に動き、夜はややゆったり動く。また、目を閉じることはできないが、1日2~3時間は眠る。眠るときは底でじっとするのですぐわかる。人に近いので見ていておもしろいし、共感もする。つられて眠くなる。
■飼育のランニングコストが安い
最初こそ水槽やエアーポンプ(空気がポコポコ出るやつ)などでお金がかかるが、以降は水替え用の水道代くらいしかお金がかからない。エサ代も500円くらいの多めに入っているのを買えば1年くらい持つ。
というわけで、飼おうぜ金魚! かわいいよ金魚!
約1年間の飼育でいろいろ買ってきたので、今回その経験をもとに、初心者が金魚初飼育で買うべき道具一式を大紹介だ!
1.水槽(+エアポンプ、ろ過フィルター)
ジェックス 金魚元気 水きれいセット S
価格:約1,500円
当然ながら水槽は必須。
金魚1~2匹なら「Sサイズ」と書いてあるもので充分。水槽単体で買ってもよいのだが、このセットのように、ろ過フィルターやエアーポンプが同梱されているものが入門用としては超便利。これだけ買っておけばとりあえず最初の数ヶ月はどうにかなる。
ちなみに、GEX(ジェックス)はアクアリウム用品では超有名なメーカーで、安くて品質もある程度いいものが揃っている。われわれ初心者としてはぜひ覚えておきたい安心ブランドだ。
なお、金魚鉢はやめておこう。見栄えはいいが、狭いので金魚にとって快適でないうえに、エアポンプが設置できないので水が淀みやすいし酸欠状態になりやすい。
2.エサ
ヒカリ (Hikari) ベビーゴールド〈特小粒〉 300g
価格:約410円
ぼくがずっと使っているのは上のヒカリ ベビーゴールド。かなり小粒なので、買った(捕まえた)ばかりの小さな金魚でも食いつきがよい。オススメ。
また、金魚のエサは、大きく「浮き餌」と「沈む餌」がある。このベビーゴールドは浮くタイプ。どちらも一長一短なので詳細は調べてほしいが、初心者がエサやりで失敗するのは「エサのあげすぎ(そしてそれにより水が過度に汚れる)」なので、与えたエサを食べきったかどうか確認しやすい浮き餌のほうが基本的にいいと思う。
3.水槽用オブジェ(人工水草)
「これ、いる?」と最初思っていたのだが、めちゃめちゃいる。本物の水草だとうまく育てるのが難しいため、人工の水草や岩のオブジェがオススメ。
なんのために必要かと言うと、金魚に遊び場所や隠れ場所を作ってあげるため。特に寝るときは金魚は岩陰や水草の間に隠れたがるので、それに応えてあげたほうがよい。
ジェックス 癒し水景 MIXプランツ ハイグロマット
価格:約510円
100円ショップなどでもいくつか売っていて、ぼくも最初はキャンドゥの物を買ったのだが、サイズが小さいのと作りがショボいのとで、金魚が寄りついてくれなかった。
500~800円くらい出してちょっといい物を買うとかなり気に入ってくれたので、最初からそうするのがオススメ。ほぼ摩耗しない人工物なので1回買えばずっと使える。
4.砂利
ジェックス 金魚水景 金魚の砂利ナチュラルミックス 2.5kg
価格:約600円
水槽の底に敷く砂利。これはまあ、100円ショップのものでもいい気がする。うちもそうしている。
砂利は見栄えをよくするだけでなく、水をキレイにしてくれるバクテリアの定着を促す効果がある。逆にデメリットがないので、100均でもなんでもいいからとりあえず買っておくべき。
5.水換えポンプ
ジェックス おそうじラクラク 砂利クリーナー パワー
価格:約1,100円
水槽のサイズや季節にもよるが、金魚飼育では1~2週間に1回は水を換えてあげる必要がある。水槽の水を3分の1くらい抜き、新しい水に入れ替えるのだ。よって水換え用のポンプは必須。
オススメはジェックスなどのゴミ取り性能が高いちゃんとしたやつを買うことだが、簡素なものは100円ショップでも売っているので、とりあえずそれでもいいと思う。
6.カルキ抜き&バクテリア
このふたつは超重要。金魚の健康と寿命にダイレクトに関わる。
標準的なサイズのもので、カルキ抜きは300円くらい、バクテリアは1,000円くらいで買える。1回買えば1年以上持つので、必ず買っておこう。
上に紹介した1~6をすべて買うと、約5,420円。
砂利と水換えポンプを100円ショップで済ませたとすると、4,000円くらいだ。
これを安いと思うかかどうかは人によるだろうが、4,000円も出せば充分すぎる飼育環境が整えられる、というのは、個人的にはけっこうすごいと思う。ハードルが低い。
もうちょっと細かいところまで言うと、夏場は水槽の壁面が汚れやすいのでブラシがあると便利だったり、エアーポンプは安物だとうるさいことが多いのでMUTE Dがオススメだったりするのだが、まあ、それは慣れたあとでいいと思う。必要だと感じたら買えばいいのだ。
もちろん、思いつきだけで飼って死なせてはよくないから飼う前によく検討してほしいが、毎日のエサやりとたまの水替えをめんどくさがらない心さえあれば、金魚は基本的に育てやすい。
興味とやる気があるなら、飼おうぜ金魚。ぼくは金魚トークができる仲間がほしいぜ。
コメント
お腹がでっぷりしてるな
飼い主の性癖が出てる
綺麗にしてて偉い
子供の頃は水の入れ替え大変だったけど今は楽になったもんだなぁ
昔熱帯魚を飼ってた頃はバクテリアは勝手に定着して増えるし、水質が安定したら買ってまで入れる必要はないよって言われてたんだけど今はそうでもないのかな?
本来増えるはずのバクテリアが増えなくなるから使うなって人もいたけどどれが正しかったんだろう(名人様の情報に振り回される初心者の図)
鳥が魚を育てる…あっ
見ていて綺麗だなーって思うけど、メンテナンスが大変そうだから躊躇しちゃうんだよな。
指に色が似てる何かをいれてつついてもらうんですね
一番重要なフィルターがスルーされてるのはハチナイの野球要素抜きくらいの落ち度だと思う(水鳥研究者目線)