2000年代、2010年代、そして2020年の引越しを取り巻くネット事情の変化。

 ぼくは2000年代前半と、2010年代前半と、そしていま、2020年に大きな引っ越しを経験している。

 引っ越しのとき、オタクにとって死活問題になるのがネット環境だ。
 入居したあとにネット開通の申請をして、場合によっては工事が入ることになって、「いま混みあってるので開通までは1ヶ月以上かかりますねー」なんて言われた日にはオタクは発狂である。あるいは発狂する間もなく即死である。
 だからぼくは、引っ越し先の物件を探すときは必ずネット設備が整っているか、すぐ使えるかどうかをチェックする。

 ……が。引っ越してみてわかったが、引っ越しに絡むネット事情はこの十数年でずいぶん変化した。いまは明らかに、引っ越し先にネット環境がないことによって死ぬオタクの数が激減した。

 なぜそうなったのか。
 2000年代の引っ越しから順に、振り返ってみたい。
 

【2000年代】

 ISDNからADSLの移行が進んできてCATVも台頭してきて、というこの時代。
 「ナローバンド」「ブロードバンド」という言葉がよく飛びかっていた。

 このころの引っ越しにおけるネット利用は基本的にADSLの開通工事を待つしかなく、それまではインターネットを楽しむ術はなかった。せいぜい、携帯電話のi-モードで天気予報やニュースを見るくらい。それはもはやインターネットと呼べるのかどうか、というレベルである。

 しかし、唯一の救世主として存在したのが、AirH”(エアーエッジ)だ!
 

データカード向けサービス(AIR-EDGE)(Y!mobile)
Y!mobileの「データカード向けサービス(AIR-EDGE)」のページです。

 当時のノートPCによく付いていた「PCカードスロット」に端末を差し込めばそれでインターネットができる(低速だけど)という、当時としてはめちゃめちゃ画期的なアイテムだった。
 2005年に「AIR-EDGE」に表記変更したのだが、ぼくにとってなじみ深いのはAirH”のほう。
 当時のぼくはPSO(ファンタシースターオンライン)廃人だったので、たとえ1日でもPSOを休むことが考えられず、AirH”の1週間レンタルコースみたいなのを申し込んだ記憶がある。利用料金は1,000~2,000円くらいだったはず。
 通信方式にもよるが、公称で最大128kbps、実測40~60kbpsみたいなことはザラにあり、現代に持ってきたとしたら画像1枚すらマトモにダウンロードできない。でも、当時はそれでオンラインゲームをぼちぼちプレイできた。PSOは一般電話回線やISDNなどでの接続を想定したゲームなので、もともと通信量が極端に少なかったのだ。時代だなあ。
 

【2010年代】

 2009年に、『WiMAX(UQ WiMAX)』が鮮烈デビューを果たす。これはいまも続くサービスなので、知っている人も多いだろう。
 AirH”のようにどこにいてもインターネットにつなげて、しかも無線LAN接続なのでPCカードスロットが必要なく、しかもけっこう高速回線で、さらに料金もバカ高いわけではなく(ちょっと高いけど)……という、これが天下取らなきゃ誰が取るんだよ、というレベルの神サービスだった。
 

URoad-8000|超高速モバイルインターネットWiMAX2+【公式】
UQコミュニケーションズ【公式サイト】URoad-8000ページ。超高速モバイルインターネットのWiMAX2+を提供。UQ WiMAXは、UQコミュニケーションズ株式会社の高速モバイル通信サービスです。

 ぼくは、URoad-8000という端末を愛用していた。当時のWiMAX使いの中では有名な名機だ。

 WiMAXのおかげで、オタクにとっての引っ越しのハードルはだいぶ下がった。工事が終わるまでのあいだはWiMAXをレンタルしてしのげばいいし、なんなら、工事をせずWiMAXをそのまま固定回線がわりにする、という選択肢まで出てきたくらいだ。
 しかし、当時のぼくはPSU(ファンタシースターユニバース)などのアクション系オンラインゲームをプレイしていたのだが、その視点から言うと当時のWiMAXには致命的欠陥があった。ping値が大きすぎて(応答速度が遅すぎて)、ラグがすさまじかったのだ。ネットサーフィンに限れば文句なしなんだけどな。
 

【2020年】

 そして時は流れ、2020年。
 

 スマートフォンでのテザリングが当たり前になったので、スマホさえあればネット接続には困らないようになった!しかも高速!ping値も昔よりは格段にマシに!
 なんだこれ……ラクすぎるし高機能すぎるだろ……AirH”っていったいなんだったんだ……やっぱスマホって神だな……
 一瞬「最近の若い子はAirH”とか知らないんだろうな~フフフ~」ってマウント取ってみようかと思ったけど、実生活においてAirH”を知らないことで損することがなにひとつないのでやめておいた。あとぼくはふつうに新しいものが好きなのでいまがいちばん最高だと思ってます。
 

 若者のみなさんは、「へえ、そんな時代もあったのか」とぜひおもしろがってください。
 インターネット老人会のみなさんは、ブロック崩しとかポトリスとかぐるぐる温泉とかの話でもしててください。
 

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コメント

  1. 名無しのゲーマー より:

    5Gが本格的に来たら家に回線引き込む必要が無くなったりするのかな

  2. 名無しのゲーマー より:

    ダイヤルQ2が怖かった。

  3. 名無しのゲーマー より:

    ブロック崩し、最後の一枚と思ったら先があって苦労するのよね。

  4. 名無しのゲーマー より:

    FLASHで唯々月たすくさんのエロ画像ブロック崩しとかやってたのはインターネット中年会ぐらいだと思いますよ
    老人会はWindows98より前じゃないと

  5. 名無しのゲーマー より:

    ROのエロブロック崩しとかやってたな……。
    今思えば市で運営されてるオープンスペースでやってたの度胸の塊どころの話じゃなかったなぁ…。

  6. 名無しのゲーマー より:

    えあえっち!

  7. 名無しのゲーマー より:

    PSOやらずにハンドレッドソード
    やってたのなんて俺くらいだろうな

  8. 名無しのゲーマー より:

    若いころは個人イラストサイトの隠しリンクを死に物狂いで探し、その先にあったエロいブロック崩しをよくやったものじゃよ

  9. 名無しのゲーマー より:

    高校時代にやっと引いてもらえた回線がISDNでしたが何か?
    ちなみに光はエリア外って言われ続けて20歳超えたくらいにやっと契約できました。

    31歳男性

  10. 名無しのゲーマー より:

    ゲムぼく。さんはいまだにテレホーダイだと思っていたのに裏切られました。

  11. 名無しのゲーマー より:

    ISDN時代、数十分かけてエロ画像読み込んで、読み込みきったらソッコーで回線切って中身を堪能したのも今では良い思い出

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